福島県レクリエーション協会への敬意と期待

福島県レクリエーション協会とは不思議に縁がありました。
これまで2回ほど、講演をさせていただきました。さまざまな年代の方々が参加されていましたが、とても真剣に聞いてもらうことができ、福島県レクリエーション協会にかかわる皆さんの「熱量」を感じました。

また、東日本大震災の後、ゼミの学生が調査でお邪魔した折にも、真摯に対応していただき、学生たちも福島県レクリエーション協会の「熱量」を感じたようです。

熱量が高い組織と言うと、一見「勢い」だけの組織に見えますが、福島県レクリエーション協会には、「勢い」だけではなく、「適切なマネジメント」、そして「強い推進力」が、確実に存在しているように拝見できます。

それは、本多 勉前会長様が会社経営者であったこと、新谷崇一現会長様が大学の研究者であったこと、佐藤喜也様が福島県レクリエーション協会事務局長であり、斎藤公子様が福島市レクリエーション協会事務局長として共にあり、永きにわたってその推進に全力を傾けられてきたことから、冷静な社会状況の分析と強い推進力が相乗効果をもたらしながら十全に進めてこられたことによるものだと思われます。

いわば、「熱量」、「冷静さ」、「推進力」を持ちながら、ご自分たちにとって一番良い方向を見ながら、組織経営をされているのだと思います。

だからこそ、比較的早期に法人化を果たされ、東日本大震災の混乱からわずか3年にして、第68回全国レクリエーション大会を開催することができたのではないかと推察しています。

また、東日本大震災の後現在に至るまで、避難所、仮設住宅、復興住宅の訪問を継続され、その訪問回数が、もうすぐ1,000回に達すると聞き驚きました。また、その訪問のすべての記録が残っていることにも驚きました。

これからも、福島県のレクリエーション運動を推進するととともに、大きなリーダーシップを発揮して、日本のレクリエーション運動をもけん引できるような福島県レクリエーション協会であってほしいと願っています。

今後の福島県レクリエーション協会の発展を心からお祈りしています。

(公財)日本レクリエーション協会理事
 立教大学教授   松尾 哲矢